昨日のネットニュースで2022年度の税収が前年度　　

より4兆円増えて71兆円台に達し、3年連続で過去

最高を更新し70兆円を超えるのは初めての事で、

法人税、所得税、消費税が増収となっている。と

の事であった。

厚生労働省の調べでは2022年度の働き手一人当た

りの名目賃金は前年比1.9%増であるが、物価の上

昇を考慮した実質賃金は1.8%減となっており事実

上は給料減となっている。

加えて日経新聞では医療、介護、年金等の社会保

障給付が2023年の134兆円から2040年には190兆

円に膨らみ経済成長率0.5%で試算すると社会保険

料は現在の3割増となる可能性を報じた。

ただでも防衛増税や少子化対策の為に社会負担が

増加するばかりで日々の生活に苦しんでいる国民

から搾り取り3年連続増加した税収を政府は国民

の為にどのように有効に使うのか。

ネット上では税金から高額なボーナスを貰ってい

る国会議員に比べて低所得で日々の生活に苦しん

でいる国民に何らかの形で還元すべき等と言う声

が多数上がっている。

この3年間増えた税収は一体どの様に使うのか。

今になって岸田首相は7月から一般市民と車座集

会を重ね課題に耳を傾けて政策に反映させる全国

行脚に乗り出し聞く力をアピールするとの事で、

内容については、少子化対策や賃上げなど政権の

重要政策に対する国民の意見を聞く対話を想定し

マイナンバーについてもトラブルに対する政府の

対応やデジタル社会に向けたマイナ活用の意義を

説明するとの事であるが、この増えた税収の使い

道や将来増える社会保険料に対する対策について

も説明すべきである。

この全国行脚は過去に小泉さんか阿部さんの時に

あったタウンミーティングと同じであり国民の意

見を聞く方法としては有効である。

しかし、遅い。岸田政権が発足して既に2年にな

る聞く力をアピールしていたにも関わらずあまり

にも後手後手すぎる。

少子化問題にしてもマイナンバー問題にしても議

論される様になってから何年になるのか。

今更、国民の意見を聞いて政策にどう反映するの

か。疑問である。

この様な全国行脚は今回の通常国家が始まる前に

やるべき事であり今更ながらやると支持率が下降

傾向になっている為の今秋に向けての人気取りに

しか思われない。

岸田首相！あなたはご自身の方針を押し付ける為

の説明をするだけで本当に国民の声を聞く気があ

るのか。

今のままではなお一層国民からは疑問視される。